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ブレックファスト・クラブのwarderbrothersのレビュー・感想・評価

ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)
4.3
ー感想ー
『ピッチ・パーフェクト』の影響で観ました!
これ、一度観るだけじゃ満足できないやつです。(特に高校教員を目指す自分は)
青年期の複雑な心境を見事にうつしだしています。自分もそうでしたけど高校生って他人を蔑むことが多かったなぁ、と。

個性もバッラバラでくせ者しかいない空間で他人を生まれる友情ともいえない関係性。友達でなくても深く関われるのは高校生ならではでしょうか。
中学なら友達だと素直に言うし、
大人だと他人に深く関わろうとしない。

高校生版スタンドバイミーを観たかのような感想を覚えました。



ー考察ー
「みんな違ってみんないい?」

「みんな違ってみんないい」こんな恐ろしい決まり文句あってたまるかぁ!
自分とは正反対の人が現れたらその人を批判する、ごくごく自然な反応です。むしろその時点で「みんな違ってみんないい」と思ってしまえばそれは、深く関わることを避けているだけだと考えられます。
すなわち、自分と気が合わない人と出会い、深く関わろうとすればぶつかり合います。そしてぶつかり合うことによって初めて相互理解の道が開かれるのです(cf『クラッシュ』)

自分とはなにか?
という作文なんて書く必要もない、あの空間で過ごしたあの時間こそが自分のアイデンティティを確立する貴重な時間。
ラストシーンはそういうことだと解釈しました。
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