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処女の生血のumdのネタバレレビュー・内容・結末

処女の生血(1974年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

体質的に処女の血しか受け付けないドラキュラの話。
異色ホラーで見応えがあった。
1920年代ロシア革命直後、ルーマニアで処女を見つけるのが困難だと感じたドラキュラ伯爵が、信仰の厚いカトリックの国、イタリアローマへ旅立つ。
しかし、処女と偽る嫁入り前の女達に騙され、なかなか処女にありつけないドラキュラ伯爵。栄養が取れず、どんどん衰弱していく姿が、なんだか可愛そうで面白かった。
ラスト、ロシア革命の影響なのか、誰に対しても対等の意識を持つ使用人が、ナタでドラキュラ伯爵をぶった切るさまは圧巻。その後の一見意味不明な年増の長女の狂乱ぶりは驚いた。
コメディにもなりそうな内容だけど、至って真面目に風刺要素も交えて作ってるのが良い。モダンな雰囲気が漂うところも良かった。アンディ・ウォーホルが関わってるみたい。
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