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ゲキ×シネ「蛮幽鬼」のxazsaのレビュー・感想・評価

ゲキ×シネ「蛮幽鬼」(2010年製作の映画)
4.6
劇団☆新感線の舞台、演劇と映像を融合したゲキ×シネ。

脚本の中島かずきさんの外連味ある世界観と展開は、やっぱり舞台の人なんだなあと、再認識。陰謀と裏切りと愛と友情と人間の業を描いた、壮大なスケールの復讐譚、そして人間ドラマでした。

個人的には堺雅人の悪役が見れて満足。顔に常に貼りついた乾いた笑顔で人を斬りまくる暗殺者の役が見事にハマってました。こういう堺雅人が見たかったのよ。最近の堺さんはちょっと正統派をやり過ぎ。
逆に上川隆也は復讐に燃える主役を正統派に演じていて、ラストの切ない展開も含めて、胸が熱くなりました。
稲森いずみもとても舞台映えしていて美しかったです。特に大君になってからのお芝居は威厳の中に苦悩もあって、これもまたラストの切ない展開も含めて、胸が熱くなりました。

橋本じゅんのアドリブも面白かったし、早乙女太一の殺陣はお見事でした。あれは一見の価値あり。

なかなか舞台とか観に行けない田舎住みの自分みたいな者からしたら、この手の作品が配信で普通に観られるようになるのは、非常にありがたいことです。U-NEXTに感謝。
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