変則的なロードムービー。地元の人たちとの交流もありつつ、地方それぞれの風景を緻密に描いているところは、新海監督ぽいなあと思いました。
ボーイミーツガールで世界を救う。ここのところずっと描いてきたテーマではありますが、今作がある種、新海監督エンタメ作品の到達点的なのかなって気がします。
もちろん今後もそれは更新されていくんだろうけど、これ以上スケールを大きくせずに、ミニマムな世界をまた描いて欲しいと言う希望もあったり。
日本という国柄、エンタメで震災を描くというのは古くからあるので、どうしても二番煎じ感は禁じ得ませんが、それでも監督が伝えたかったテーマがあって、それはきちんと伝わるような作品だったと思います。
辛いときでも寄り添って、希望を与えてくれる。良い映画でした。
あと椅子の動きがいちいち可愛かったのと、芹澤くんが良い奴で報われて欲しいなと思いました。その選曲は中身40代だな？とか。
