子どもの頃兄妹で見た思い出の作品。当時、海外に住んでいた為、日本のアニメを見ることができないのはかわいそうと、父が8ミリビデオにダビングしてくれていたものを何回も見た。おかげて日本語を覚えることができました。
城に向かう途中ののどかな道路や温泉街の風景描写がとても気に入っている。昔の日本はこんな感じだったのかと想像をかき立てられる。ゆっくり動く雲や、朝日を受けて光る森の木の描写がこれから決戦に挑む緊張感の中に独特の間をつくっている。
雲黒城を登るシーンには疾走感があり、見ごたえ充分。オトナ帝国でもしんちゃんが東京タワーを登るシーンがあるが、クレヨンしんちゃん映画作品の何かに登るシーンにはずれは無い。
戦国時代から打って変わって、奇妙な戦国テイストで描かれる現代で繰り広げられる重厚感ある戦闘は迫力がある。しんちゃんの創造力で動くカンタムロボは子どもの無限の可能性を表現している。この作品は敵キャラの忍者とか歩兵とかのデザインが不気味カッコよくて気に入っているんですが、ラストシーンはそのセンスが至る所に散りばめられていてグット。
子どもができたら一緒に見たい作品。
