幕の内サラダスティック

時計じかけのオレンジの幕の内サラダスティックのレビュー・感想・評価

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)
4.4
キューブリック監督の名作の1つ!!

まさにカオスな映画でキューブリック節が全開の映画で主人公が語る回想風に物語が進んでいき、「音楽」、「若者」、「エロ」、「裏切り」、「社会風刺」など様々なワードの全てから狂気を感じてしまうストーリー。

ヴェートーベンの「交響曲第九番」などめちゃくちゃ音楽が使われていてさらに
「雨に唄えば」でジーン・ケリーが雨の中歌うポジティブでハッピーを連想するあの曲をあんなトラウマシーンに使ってしまうところがかなりエグくてここ近年の映画では無いような演出にとても魅了されてしまう…

はっきりいって主人公の自業自得(若気の至り)であるとは言え、後半あんなにも転落した人生が待っていると考えるとちょっとだけ可哀想な気がしてしまう…

監督が好きなので何度か視聴しているが何度観てもどんなメッセージ性があるのかよくわからない…
でもそのわからないに惹かれてしまうのがこの作品の良さ「正解」ではないかと考えてしまう…

かなりエグい映画なのでそういうジャンルが好きな人もそうでない人も1度観てしまうとしばらく引きずります(笑)