時計じかけのオレンジの作品情報・感想・評価

時計じかけのオレンジ1971年製作の映画)

A CLOCKWORK ORANGE

製作国:

上映時間:137分

3.8

「時計じかけのオレンジ」に投稿された感想・評価

一度見たら忘れない。賛否あると思うが、個人的にはすごく好きな作品。
9位

9位の感想・評価

4.3
善と悪の順序の話。

最新鋭の治療をもってしても、ひとの性質を、まるっきり善に変えることはできなかった。(そもそも、このシステム自体が、悪心の反動として善行を促進するものだから、上記は前提だったのかもしれない)

そもそも、悪心と善心というものは人間の心になくてはならないもので、それらの調合ともいうべき絶妙なバランスで、私たちの「心」というものは存在している、いや、むしろ、散逸的な、吹きすさぶ悪心と善心の大渦の中に、ぽつねんと台風の目のように存在する ”空虚”こそが私たちの心の本質と言うべきものなのかもしれない。物語終盤、アレックスは自殺を試みるわけであるが、これは、心内に凝縮された悪が向かう矛先が他者から自己へ向かっただけであり、決して、善心ゆえの自己罰ではないのである。

悪心も善心もどちらも人の心だね、となった上で、問題となってくるのが、じゃあそれらの、どちらが先でどちらが後に生まれたのかということである。(善心と良心は別物であるとわたしは考えるので、ここでもその文脈を継承する。)
途中、キリストの引用がなされていたように、人々はイエスを処するといった轟々たる「悪業」から、現在の普遍的な「善」の祖師であるキリストを生み出した。
他にも、例えば「善のルール」である法律にしたって、前例となる犯罪を受けて制定されるものである。

じゃあ、悪が先なのかと決めかかるとそういう問題でも無い。
法律の例を用いるならば、果たして、その犯罪を受けて法を制定しようというその心は善ではないのか?

つまるところ、善悪は支え合って存在しているのだ。バランスが崩れては、もろとも消滅する。
我々の心が善と悪のせめぎ合いでできた"空"であるように、善と悪それ自身もまた、渦巻くそれらの波の間隙に存在する"虚"であり、この社会の"心"でもあるのだ。
久しぶりに鑑賞。
オープニングがとても好み!
何回か観ることで理解できるというキューブリックらしい作品。ポップでもありクレジーでもあり音楽のセンスも好きで観ていて飽きない。
アレックスがなぜかカッコ良く見えるのは私だけ?!笑
変な言葉遣いの悪い人が
自業自得の仕打ちを次々と受け
世に失望した時
一筋の光が差して



って感じだけど多分どこまでいっても時計のギミックのように操作されてる
間抜けなオレンジってこと?
いとー

いとーの感想・評価

3.6
あたまぱっぱらぱー映画
ショートフィルムっぽさもある、人間そう変わらないよって
MDK

MDKの感想・評価

2.7
ハマるようでハマらない。
フラッシュで色が変わるエンドロールは好きだった。
ルドヴィゴ療法のとき、これ絶対ドライアイなるやん!っておもったら、常に点眼薬さしてくれて気がきいてた。
でもちゃんと金属の部分は毎回滅菌しないと、目の中にばい菌入っちゃうよ!!!!!

アレックス役やってくれ!!って言われたら、引き受けるか悩むくらい生理的にむりなシーン多いなあ。役者魂感じた。すごい。やりきったな!って思う。身体はってる。まじで。裏話いっぱい聞きたい。

わかりやすく狂気に満ち溢れてる人って胡散臭いからあんまり魅力を感じひんけど、ここまでぶっ飛んでたら良い。
正直この後30分くらい足していいから、アレックスがこの後どんなやべぇことをするのかずっと観てたい。そんな気持ちになる。映画の内容自体は正直好きじゃないけど、純粋にもっとこの先を見ていたい不思議な映画。
KANA

KANAの感想・評価

4.0

ご無沙汰してます!
冬から春にかけてガタガタしてまして、
気がつけば2ヶ月ぶりのレビュー投稿💦

久しぶりにムショ〜に観たくなり、録画リストからこれをチョイス。
そういえばレビューもしてないなぁと思い、。

ご存知キューブリックによる異色のSF。
暴力とセックスに彩られた“管理社会への反逆”を、ポップ&シュールな美的センスで描く。

荒廃した近未来社会で好き放題に暴れまくるアレックス達に対して嫌悪感を抱くのは確かなんだけど、同時にどこか爽快感も感じられて画面に釘付けになってしまう。何故か?
「狂気を題材にした近未来映画」と言われたりするけど、キューブリックが自身の中の狂気とまともに向き合い、それを引き出しているような気がしてならない。
その“狂気”とは卑猥さ・変態さも大いに含む。
観る側も自分の中に“アレックス”を見出すと本作の魅力に取り憑かれてしまうんだと思う。
だからこそ人格改造治療を受けて無害になり個性を失った"clockwork orange"ぶりにガッカリもしてしまい、皮肉なラストのオチは痛快にすら感じる。

アンソニー・バージェスの原作にある不良少年たちの隠語“ナツァト言葉”と呼ばれる不可解な言葉を映画でもそのまま取り入れる大胆さ。
エロ奇抜なオブジェや卑猥描写、近未来的なファッションやポップなインテリア、また一見凄惨な場面のムードにそぐわないような『雨に唄えば』『第九』『威風堂々』の使用……ヘンテコ隠語も含めてそれら細部の絡め合わせ方が絶妙なキューブリックアート。
Sax

Saxの感想・評価

4.9
この作品の中で最も注目されるのは、アレックスが「雨に唄えば」を歌うシーンです。楽観的な歌と残酷な行為が同時に行われる、なんとも言えないリアルな不気味さが伝わります。他にも風変わりなシーンがありますが、どれも説得力のある恐怖である。クラシックやポップミュージックを効果的に使ったキューブリックの名作である。
Queer as Clockwork Orange
表面はマトモでも中身はヘン。
人間誰でも時計仕掛けになり得るというか、もうなっているというか。
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