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時計じかけのオレンジのとどのレビュー・感想・評価

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)
2.2
殺人以外のほぼ全ての犯罪を網羅した4人組のお話
4人組、というより主人公の1人にフォーカスを当てた作品
ある事件を境に1人だけ逮捕され、奇妙な治験に参加してしまう。

とにかく複数の胸くそが詰まった問題名作
暴力、犯罪に抵抗がある人は絶対に見ない方がいいレベルで数多く描写されてる。
自分もある程度耐性あるかなと思ってたけど見終わって不愉快な気持ち。

4人組の被害者を思うと不快に、その後の主人公の境遇を思うと不快に、それを利用する大人たちを見て不快になるという3コンボ
この作者の発想が本当にヤバい……
恐らく後半の治験の部分に話の重きを置きたいんだろうけど、個人的には前半の描写が重すぎて治験の話がかき消されてしまってる感じ。

観終わった後、めっちゃくちゃ油っこい揚げ物を食べたあとの胸焼けしてる気分になった
これ上映してた当時に映画館で見てたらもうやばかった気がする。

ただほかの作品では描けないような、より深い本質的な部分まで映像化へ落とし込んだというところはすごい。今じゃこんな作品世に出せない。

映像の撮り方としては1カットに映像を収めてる部分が多くて、繋がりがとても自然でえぐい描写でも引き込まれる。

問題ながらも名作を視聴出来て良かったけどもう観たくない……
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