ぺい

時計じかけのオレンジのぺいのレビュー・感想・評価

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)
3.5
「天国と地獄」

初のスタンリーキューブリック作品。
ほんとに賛否両論分かれる映画だと思う。
これを観て暴力事件が起こるって、、、
でも、メッセージ性は強く、今に通じるものもあって、考えさせられました。
暴力と性描写のシーンが多々あり、今でさえこのようなレベルの映画はあるけど、当時はやっぱり刺激的だったと思う。
劇中で終始クラシックが流れてて、最初は暴力と性描写のシーンとクラシックにギャップを感じていたけれども、進むにつれて、違和感感じることなく、むしろハマった。

「雨に唄えば」を歌いながらのレイプシーンはほんとに驚き。道徳的には悪であることだけど、どっか暴力が楽しいものであるように感じた。アドリブであのシーン撮ったのもまた凄い。

服装やインテリアなど、今観てもお洒落で斬新だと思う。
アレックスの部屋は特にお洒落だと思った。ベットがバオバオイッセイミヤケみたいな感じで、寝てていたくないのだろうかと思った。笑
これが1971年の映画だとは思えない。
最初のシーンのミルクバーの雰囲気は独特だけど、好き。
ミルクを注ぐ什器も女の人のマネキンで、細かいところまでよく考えられている。

主人公たちが使う言葉も最初は理解できないけど、前後の話で分かるようになっていて自然と馴染めていける。インアウトとかは理解できるけど、なんで頭痛はガリバー痛なんだろう。笑

1970年代から見た近未来社会っていう設定だけど、今観ても新しさがあり、且つ、どこか懐かしさも感じた。

トラウマ覚悟で観るべきだね。

選択の自由を失った人間の怖さ。

ほかのスタンリーキューブリック作品も見てみたい。
ぺい

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