キックん

時計じかけのオレンジのキックんのレビュー・感想・評価

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)
4.4
キューブリックの映画って、なんか描写が美しいんだが、無機質で冷たくて痛々しくて、強いメッセージを感じる。

生理的に受け付けない整然とした空間はやはり人工的であり、それはまさに人の愚かさの象徴であろう。
だから、異常に整理された空間には同様な異常さを感じ、居心地の悪さを感じる。クリーンデスクとかね。
それは、西洋の庭園がシンメトリーであり、日本の庭園はフラクタルであるよう。
シンメトリーは人間が自然を支配していると言う象徴であり、フラクタルは自然と一体になる象徴である。