日本映画専門チャンネル、鶴田浩二特集。
録画したものを終戦記念日に鑑賞。
「日本のいちばん長い日」に、新旧があることは知っていたが、本作品の存在は知らなかった。
総理秘書官の立場で玉音放送の原盤を死守する。「日本のいちばん長い日」と少し違った描き方にはなっているが、凝り固まった陸軍の考え方と対立するところの表現が良かった。
理屈を重視するか、否か。
細かい事件の詳細や、玉音の録音に至るまでのプロセスを省略してコンパクトに表現されている。
平和を脅かす世界情勢の不安があるものの、平和な日々を送れる今日に心から感謝したい。
宮城事件のクーデターが失敗に終わって本当に良かった。もし玉音放送が阻止されたならば、第三、第四の原爆投下の可能性や、日本列島は米ソで分け合うように二分化していたかもしれないことを考えると重大な局面であったことがわかる。
