タチユロ氏

マイ・フェア・レディのタチユロ氏のレビュー・感想・評価

マイ・フェア・レディ(1964年製作の映画)
3.5
「実は見てないんです」とは中々言えずにいた名作映画の一つだっだが、やっと見た。
まず3時間もあるんだというところに驚き。

あらゆる方向で映画としてリッチというか豊かというか。そんなにスケールの大きな話ではないものの、セットは画面の奥の方までも作り込まれているし、競馬に行くシーンは60年代らしいモダンなデザインの画面も出てくる。

そしてなによりオードリー・ヘップバーンは輝いてる。そんなの当たり前だけどやっぱりそう言いたくなる。オードリーの凄さってお姫様のような美しさとオーラをまえるところも大きいけど、それ以上に今回のようなスラム出身で訛りもめちゃくちゃな女の子も完璧に演じられるってのが凄いんだと思う。オードリーの輝きは前振りのお転婆姫さま姿とか庶民姿があるからこその気がしている。

とはいえ、中流階級の独身男が英国淑女らしく若い女の子を矯正するってのは感じ悪い話だし、ヒギンズ教授があまりにもクソ野郎すぎる。結末も両手放しのハッピーエンドではないけど、あんまり乗れない話だなー

これこそ現代的にアップデートしがいのある題材なんじゃないか?イライザはフレーレンス・ピュー、ヒギンズはトム・ビドルストンで頼む。
タチユロ氏

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