このレビューはネタバレを含みます
『週刊少年ジャンプ』で連載されていた北条司の人気漫画「シティハンター」をジャッキー・チェン主演で映画化した本作。まず触れたいのはやはり、本作は北条司の人気漫画「シティハンター」を実写映画化した作品ではあるのだが、率直に言って、"似せただけのパロディ映画"といったところなので、原作ファンからしたら当然評価は低いでしょうし、"実写映画"としては低クオリティでとてもオススメできる作品ではないです。だが、冴羽獠を演じた主演のジャッキー・チェンをはじめ、槇村香を演じたジョイ・ウォンや野上冴子を演じたチンミー・ヤウ、今村清子を演じた後藤久美子などといったキャスト陣はとても魅力的で心惹かれるものを強く感じましたし、彼らが織り成すユニークな掛け合いや矢継ぎ早に繰り広げられるコメディは"くだらない"ものばかりで程度が低いが、何も考えずに気軽に楽しめる。スクリーン越しではあるが、ジャッキー・チェンとブルース・リーの共演や、人気格闘ゲーム「ストリートファイター」のパロディが描かれていたりと、遊び心は満載ですし、もちろんアクションシーンもあり、登場人物らそれぞれに見せ場もある。人を選ぶ作品であることに間違いはないが、個人的には好きな作品ですし、何度観ても楽しめる娯楽作品ですね。
