このレビューはネタバレを含みます
[Story]
大きな湖のある郊外の町に暮らすシングルマザー・麦野沙織が、ある夜に発生した雑居ビル火災の消火活動の様子をともに自宅から眺めていた小学5年生の息子・湊から妙な疑問を投げかけられた後日、息子の身の回りで不審な出来事が相次ぎ疑念を抱いていたところ……。
[Review]
総合評価 ★★★★★★★★☆☆ (8/10点)
オススメ度 ★★★★★★★★☆☆ (8/10点)
[Memo]
物語の紡ぎ方や映し出し方、前半で肯定していた人物像や物事が後半で覆る構成も俊逸で、安藤サクラをはじめとしたキャスト陣の演技力も素晴らしく申し分ない。物語に添えられた坂本龍一が手掛けた音楽もまた耳馴染みが良く作品に見事にマッチしていた印象を受けましたし、タイトルとなっている「怪物」についても安直な"誰が怪物なのか?"という問いだけに留まらず様々な視点から物事を考えさせられましたね。観るべき一作かと。