Omizu

市民ケーンのOmizuのレビュー・感想・評価

市民ケーン(1941年製作の映画)
5.0
【第14回アカデミー賞 脚本賞】
映画史上最高傑作とされながらもアカデミー賞では圧力を受け脚本賞しか獲れなかった映画史に残る名作。

ハイスピードで語られる物語自体とても面白かったし、カメラワークや画角が計算し尽くされており芸術品としてとても美しく完璧だった。

「バラのつぼみ」という謎の言葉でサスペンスを保つ脚本がとても巧み。そこに対する結論も皮肉というかいかようにもとれる意味をもたせているのが素晴らしい。

光と影のコントラスト、閉じられる扉、最初と最後が対応していたり、どうやって撮ったんだというカメラワークなどこんなに楽しめるとは思わなかった。撮影、脚本、美術…どれをとっても最高水準でこれだけ評価されるのは理由があるんだなと感服。
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