ブタブタ

市民ケーンのブタブタのレビュー・感想・評価

市民ケーン(1941年製作の映画)
3.5
『マンク』を見る為に初鑑賞。
モンゴル帝国のクビライ・カーンが造った幻の都「上都」=「ザナドゥ」と名付けられた新聞王ケーンの超巨大豪邸のスケールとその異形建築ぶり。
冒頭の幻想的な始まりから人口山の上に建てられた「ザナドゥ」の建築様式とその巨大さ、無数の彫刻、動物園、水族館、野鳥園、その圧倒的なスケールと異様さをこれでもかと見せるオープニングが正直一番面白かった。
内部はゴシック様式や古代エジプトのファラオの宮殿の様でもあり、それと図書館の一室の光が射し込む強烈なコントラストとか『ブレードランナー』のタイレル社は明らかに影響受けてると思う。
余談ながらオーソン・ウェルズは幻のホドロフスキー版『DUNE』でハルコネン男爵をやる筈だった。
ギーガーのデザインによる「ハルコネンの宮殿」の内部も「ザナドゥ」に匹敵する巨大異形建築でそこを無重力装置でフワフワ浮かぶオーソン・ウェルズのハルコネン男爵を見たかったものです。
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