まぐろさばお

いぬのまぐろさばおのレビュー・感想・評価

いぬ(1963年製作の映画)
3.5
フランス語はわからないけど字幕が果たして正確なのか疑問になるほど会話の主語目的後を抜きすぎていて状況把握、情報整理がしずらい作品。
ノワールものには人物相関が複雑なのはダシールハメットなどもそうだが、著述がわかりづらくて複雑なわけではないのでメルヴィルのせいなのか、字幕のせいなのか。

パサージュのカメラワークなんかはのちにレオスカラックスなんかにも参考にされていそうだなとは思うが、本場アメリカのノワールが称えている不思議なオーラと比べたら、なんとも表面的な「オシャレ」止まりな感じがしてあまり出色とも思わない出来。かといってひどく破綻しているとも思わないけども。