大木茂

シン・レッド・ラインの大木茂のレビュー・感想・評価

シン・レッド・ライン(1998年製作の映画)
3.1
終戦シリーズ第3弾

多ナレーションリレーによる信頼できない語り手の乱立で誰が死んでもおかしくない状況を作る手法は勉強になる

前半の日本兵が全く見えないのは不気味で怖かったな
だから後半の異国語喋る日本人はちょっと違ったな…イマイチ何言ってるか分からんし

キャストが豪華よね
イライアスコーティーズの顔好きだなぁ

あんなに彼女フラッシュバックしてるのに現実厳し過ぎてやんなっちゃうな
絶対徴兵とか遠恋したくねぇわ


これメイキングの方が面白いな
何考えてるか分かりづらい監督の下で編集、作曲、演技しなきゃならんって難しそう
なのにみんな揃って監督褒めてるあたり信頼厚いんだなって感じる

5時間近いある粗編集から彫刻の様に削っていって印象派みたいな出来上がりにしてるっての面白いな
脚本通り進まずライブ感覚で撮影して
後に自然風景、音楽とナレーションでなんとかするってのがすごいよね
マジックアワー、曇り、晴れの3パターン撮ってコラージュみたいに使うってのも笑うから
一歩間違えれば散漫になりかねないのに綺麗にまとまってるように見えるもんね
面白いかは別だけど…
大木茂

大木茂