始まった瞬間から主人公が運命の電話ボックスに収まるまでの流れで彼がどういう人間であるかを鮮やかに説明してしまうこの手際！
そこからの展開も非常にスピーディー且つ巧妙に仕組まれていて、彼と電話越しの犯人とのやり取り+事情を知らない外の人間とのギャップでどんどんと状況が悪化していく様に目が離せなくなります。
確かにワンシチュエーションもののひとつと言える作りではありますが、今作は彼の妻や警察と言った外部の人達とのやりとりも重要な要素として物語に組み込まれていて、その事がこの世界と地続きであるというしっかりとしたリアリティを常に担保し続けてくれています。
久しぶりに見直しましたが今見ても一線級の面白さだなと改めて感じました。名作。
