人類の革新たるニュータイプに著しく目覚めてゆくアムロと、サブタイトル通りまさに「めぐりあう」ララァ。
2人が闘いの最中に通じ合う一連の流れはSF小説の古典的名作のA・E・ヴァン・ヴォークトの【スラン】から影響を受けていると思う。
影響とゆうところではコンスコン隊のリック・ドムをガンダムが鬼神の如く次々に葬り去る場面でアムロが「ひとつ、ふたつ……」と数える描写は伊藤大輔監督のサイレント時代劇の名作【忠次旅日記】の真似なのは恐らく間違いないと思う。
忠次が敵を斬るたびに字幕で「一人、二人……」と出るのだ。
富野由悠季監督はグフvsガンダムの一騎打ちの場面を観ても分かる通り相当な時代劇好きと思うから。
それにしてもスレッガー中尉ってどうなんだろな?
ミライさんに最初から気があるのは分かるんだが、カムランを殴ったりミライさんをビンタしたりやりたい放題。
ブライト艦長も階級では同じでも年齢的に上だからこうゆう規律を乱しかねない行為でも大目に見ていたのかな?
しかしこれ、TVシリーズの後に観れば劇場版の編集のまとめ方は神業レベルと感嘆する。
元々は打ち切りで最終的な展開はサイド3に攻め込むストーリーもあったらしいが、劇場版でそれを描かなくて本当に正解だったと思う。