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虹を抱く処女のchiyoのレビュー・感想・評価

虹を抱く処女(1948年製作の映画)
3.0
2024/2/4
映画女優 高峰秀子特集で鑑賞。互いに好意を寄せながらも病や生活に追われている、看護師のあき子と作曲家の日高。とにかく白衣姿の高峰秀子が可愛らしく、休みの度に日高の元に通う様が甲斐甲斐しい限り。そんな彼女の前に現れたのは、かつて外地で看護した青年・三津田。いきなりの求婚と数日以内の返事は性急すぎる気がするものの、約6割が見合い結婚だった当時にはそれほど珍しいことではないのかも。そして、日高と三津田の間で揺れるあき子。前者は病弱で将来が不透明、後者は健康で裕福な生活。出来ることなら、金銭的な苦労や夫と死別したくはないけれど、結婚で健康かどうかが重視されるのは、戦後3年しか経っていないこともありそうな気がする。最終的なあき子の決断は言わずもがな、でもそこに至るまでの葛藤が大事。なお、日高は早坂文雄をモデルにしているそう。
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