ShinMakita

サイボーグ009 超銀河伝説のShinMakitaのレビュー・感想・評価

サイボーグ009 超銀河伝説(1980年製作の映画)
1.6
「…オレぁ、この要塞がエラく気に入っちまってな。死に場所はここにすることに決めたよ。考えてみりゃ、オレぁずっと昔から死に場所ばかり探して生き続けてきたような気がするぜ。004なんてサイボーグの化け物にされちまった時からな!」




宇宙の深淵にある超エネルギー「ボルテックス」を発見したコズモ博士は、その実用化研究を続けていた。そんななか、コズモの国際宇宙研究所に居候していたギルモアは、子守をしていたイワンから不穏な予言を聞き出した。ゾアという名の悪が地球を攻撃してくるというのだ。そこでギルモアは、既に平和な生活を享受しているジョーたちを呼び戻す。だが00ナンバーがたちが集結した直後、巨大な宇宙船が飛来する。これがゾアかと緊張するサイボーグたちだったが、宇宙船から現れたのはコマダー星のサバという少年だった。サバはボルテックスを狙うダガス星軍司令官ゾアに襲われ逃げてきたという。ゾアを倒すために地球の力を借りたいと泣くサバのため、ジョーたちは戦いを決意する…


「サイボーグ009 超銀河伝説」


懐かしい、の一語。サイボーグ戦士たちが地球を飛び出し宇宙の悪に立ち向かうという陳腐なストーリーで、ドラえもんの劇場版みたいな感じ。70年代のスターウォーズブーム、ヤマトや999の影響で宇宙に行ってしまうのは必然だったのかね。にしても敵ダガス軍団の兵力が圧倒的で中盤まで絶望展開なのが良いですな。しかし昭和というか東映イズムというか、愁嘆場でダサい挿入歌が流れるのが気恥ずかしい。


009と002がなんとなく意見が対立したりするのがちょっと面白いけど、みんな仲良しサイボーグ。一枚岩で大冒険でした。そして、心音を他星からのパルス信号に同期させて敵要塞に潜入するというロジックはなかなか斬新。ゾアも実はサイボーグという設定も悪くはないね。
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