☆俺基準スコア：2.3
☆Filmarks基準スコア：3.4
ニューヨーク…
麻薬密売人アンの下で〈配達屋〉として働くジョン・ル・トゥアは、日夜買い手の元に小口のブツを届け、饒舌な客の話に耳を傾けながらカネを受け取っている。中でも金持ちな得意客ティスはジョンを気に入り、トラブル時の相談もする仲だった。
ある夜、ジョンは元妻マリアンと再会する。昔ヤク漬けだった時に暴力を振るってしまった彼女には謝っても謝りきれない。だが完全にクスリ断ちした今でも、ずっと想い続けていた。ジョンはマリアンの母が入院している病院に見舞いにいき、マリアンとの関係を修復しようとするのだが…
「ライト・スリーパー」
ポール・シュレイダーの監督作品。ヤクを売りながら夜の町を移動する孤独な男が、ボスの廃業を機に元妻とヨリを戻そうとする話。最後は彼なりの義を通して終わるという、実にシュレイダーらしい作品でした。主人公役はウィレム・デフォー、女ボス役はスーザン・サランドンでした。主題歌も夜間撮影もクールだけどやや物足りない作品ではありました。主人公の怒りのバロメーターとか過去の重みとか置かれた状況のシビアさとか、「タクシードライバー」「アメリカンジゴロ」「カードカウンター」よりマイルドなんですよね。ちなみにこれら一匹狼狼系シュレイダー映画の特徴はタイトル＝職業なんだけど、本作は何故か「眠りが浅い者」になってます。
「ドラッグデリバリー」の方がしっくりくる気がしますけどね。アンのアジア料理好きや「サヨナラ」というワードなんかも、ああシュレイダーの趣味っぽいなと。
