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サイボーグ009 超銀河伝説のsithmaroのレビュー・感想・評価

サイボーグ009 超銀河伝説(1980年製作の映画)
3.0
公開当時、春日部東武座にて鑑賞。

当時小学生だった自分には、かなり面白く感じられたが、改めて見直すと色々と気になる点は多い。

特に気になるのは『サイボーグ009』「らしさ」「っぽさ」が希薄ということだろうか。
まず全宇宙規模の危機というのが『サイボーグ009』の世界観に合っていない。
全編を通して「この作品って『サイボーグ009』じゃなくてもいいのでは?」という雰囲気を漂わせてしまっている。
そして主役である9人のサイボーグの能力を生かしきれていないのが大きな問題だろう。
まぁ9人もいると持て余してキャラがいるのは解らないではない。
しかし宇宙船での戦闘シーンなど主人公達がサイボーグである必要性が全く感じられないシーンも少なくはない。

「石ノ森章太郎が好きだ」「『サイボーグ009』が好きだ」と豪語する私からすると「俺が観たい『サイボーグ009』はコレじゃない」と言いたくなる。

とは言え当時の自分、まだ生粋の石ノ森章太郎ファンではなかった時に観た時はそこそこ楽しめていたのも事実。
そう考えると重度の原作ファンやアニメ版のファンでなければ、そこそこは楽しめる作品ではあるのだろう。
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