どんぐり太郎

愛人 ラマン/恋人・ラマンのどんぐり太郎のレビュー・感想・評価

4.0
再鑑賞

1929年のベトナム

華僑の中国人青年と
貧しいフランス人少女の恋。


ある日、メコン川の船乗り場で、
少女は、1人の華僑の青年に
話しかけられる。

やがて2人は愛人関係に。

少女にとって彼との関係は、
快楽への興味と、お金のためだった。

しかし、少女の感情が
微妙に変化し始める。



薄い扉から街の喧騒が
はっきりと感じられる中での
全裸でのラブシーン。

男は自分から誘ったものの
いざとなると躊躇するが、
15歳の少女の方が積極的に
関係を持とうとする。

付き合いが長くなるうちに、
徐々に二人の関係は変わっていく。

男の政略結婚と、同時期に
少女がフランスへ帰ったことで
二人の関係は終わる。

男は、少女の家の全ての借金と
フランスへの渡航費を
密かに支払っていた。



「私は18歳で年老いた」という
冒頭のセリフは、初鑑賞から
20年経っても記憶に残っていた。

数十年の時が経っても
どんなに離れていても
お互いに忘れられない人。

ベッドシーンはあるけど
いやらしさはなく、刹那的。

ジェーンマーチがとにかく美しく、
ラストシーンが心に残る映画