おおなり

PASSIONのおおなりのレビュー・感想・評価

PASSION(2008年製作の映画)
4.7
冒頭3組のカップルによる食事シーンは顔面に寄ったカットが多めで、細かい目線の移動や些細な表情の動きを確実に拾い、その後に露わになる人間関係の不安定さを暗示している。男女の人間関係が不安定に揺れる物語は後の『ハッピーアワー』に引き継がれる。
工場地帯での長尺が印象的。言葉が情報の伝達手段以上のなにかの力を持っている。傑作。