PASSIONの作品情報・感想・評価

PASSION2008年製作の映画)

製作国:

上映時間:115分

4.3

あらすじ

「PASSION」に投稿された感想・評価

私と他者の間に横たわる圧倒的な断絶に対して、体を表した言葉だけが辛うじて生き延び、私から届けるべきあなたに向かって進んで行くのが見える。それはどんなに時間がかかり痛みを伴う行為だとしても、そうでもしなければ一生手が届かないままだという事実が以前よりも鮮明に、はっきりと分かる。
愛に迷う羊達。モヤモヤする頭の中を掻き回し吐き出し赦す物語( o´ェ`o)。
大きな視点と小さな視点を交えて人間の関わりを客観的に、されど愛を持って捉える不均衡さと映像の手応えがエモーショナル。あのトラックが偶然と知って、奇跡は本当にあるのだなと。
水面的な他者との関係性も石を投げ込まれれば波紋が広がり今まで通りでは居られなくなる。
ゲームの体でしか本音を話せない若者たち。対話の積み重ねで露出したのはやはりどうしようもない自我で、それも分かりやすい暴力に呑み込まれ。
暴力の赦しを語り、最後までそれを実践したカホの一貫性がただ尊敬に値する。それが結果的に良いかは分からないけど、赦す事ほど難しいものはない。
他者がいるから自己があり、永遠に重なり合えないと知りながら、それでもなんとか交差しようと足掻く彼らが滑稽で眩しくて。言葉があるからこそ無言の時間が特別な意味をもつ。
対して「男は〜」「女は〜」と主語が大きな語り口は映画の中だとより不快だったな。

占部房子はビノシュ、おばさん役の女優はオドレイ・トトゥに似てると思ったのは自分だけかな。
しかし東大→藝大大学院はふつうにすごすぎるよ濱口さん…
魂震えた。最高だ・・・。言葉は正しいとは限らないけど、言葉には力がある。「会話は内容が重要じゃない」なんていう人もいるけれど、言葉に霊性が宿ることは大いにあり得る。
koxx

koxxの感想・評価

5.0
ミニシアターエイド基金特典:サンクスシアターの最後の一本は伝説的な?この作品に。

こんな物語を描ける人が日本に他にどれだけいるだろうか...。
登場人物たちが内面の内面を曝け出してぶつかり合う。自分を知るために。
複数対一のシーンも一対一のシーンと同じくらいの熱量が維持されている。
今の正攻法である映像で魅せるやり方ではなくひたすらセリフで畳み掛けてくる。
“PASSION”というタイトルがとても妙を得ている。

終盤のあのシーン、奇跡の話をした後に奇跡が起きてる...。

撮影•カメラワーク、一見冴えなく見えるけど人間臭さを醸し出せる方法をあえて選んでるようにも感じる。

まだ残っていたフィルメックスのインタビュー記事で、「役者はセリフに体を与えている」とおっしゃっていて、この作品を、濱口竜介作品を理解する上ですごく助かった。

好きとかでもないのに自分の中で満点を付けるのは(付けざるを得ないと感じさせられたのは)、今んところ『ゴーンガール』(2010年代を代表する大傑作)とこの作品くらい。

濱口監督がどうして自分の信頼している映画人たちにすごく評価されているのかがはっきり分かった気がする。
Tak

Takの感想・評価

5.0
サンクスシアター
女性陣のこわさと、男性陣のかっこ悪さ。
共感はしないけど、台詞、演技指導、絵作りを全部一人でやったのか、この監督は。
こういうのは舞台の方がいいと思っていたし、舞台っぽいわざとらしさもあったけど、やはりこの話は映画じゃないとだめだ。
hachigo

hachigoの感想・評価

4.7
2度目。
異議なし。
語りきれない。
占部房子まじですごい。
鈴木

鈴木の感想・評価

4.0
ハッピーアワーに繋がる素晴らしさ。前でも後でも良いのでハッピーアワーと合わせて観て欲しい映画。
TEN

TENの感想・評価

2.8
東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻 修了作品

なんだか、わかったようなわからないような・・・何がいいたかったのだろうか?よくわからないまま終わった

同級生の仲間たち、誰が誰を好きで・・好きじゃなくても結婚しようとしていたり、ぐちゃぐちゃの関係 友達のようででも嫌いだったり

セリフが多かった
・暴力についての授業?
・暴露でなく本音タイム
・思い出話
・いいところ、言い始める
めちゃくちゃ、言い合いが始まる感じ
Moomin

Moominの感想・評価

4.8
めちゃくちゃ面白かった劇映画
と同時にこういうの苦手な人は無理なんだろうとも感じた

男女の旧友5人達から婚約者ができる
そこから始まる複雑な恋愛模様の描かれ方が非常にリアルで面白すぎた
監督の役者さんへの指導方法を講義で受けたが卒業制作でそんなレベルまでいくのかと ちょっと思考もやることも異次元過ぎて単純に学力的な頭の良さが抜きに出てる作品
型にはまった完璧を求める映画と比べ
この作品は役者さん含め自由を尊重し現実とは何なのかを突き止める
暴力的ともとられるカメラに映し出されるもの そこに現代の観客は何を求めているのだろうか
時代を知る意味でとても良い作品

単純にストーリーとして いろんな立場の人が共感できるものとなっている気がする
実際観た後にこの映画の共感話を色んな人と永遠としていた
どこかのショットからか卒業制作っぽさをも滲み出るが、計算されている画角は上手いなって感じた
もっと色んな人が観れれば絶対面白いのになって思う
年齢層は20/30代前後かな
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