イチロー

ゴジラVSビオランテのイチローのレビュー・感想・評価

ゴジラVSビオランテ(1989年製作の映画)
3.9
キングオブモンスターを観て、ビオランテを再度観たいと思ったのでhuluで。平成ゴジラは年末の恒例行事として観ていた記憶で、ビオランテは映画館で観たかどうかは定かではないけど、小学生の頃という記憶。最初の芦ノ湖のシーンくらいまでの記憶しかなかった。

特撮作品ということで、細かい表現には違和感やおもちゃ感があるにはあるけど、想像していたのよりはだいぶ良かった。そしてテーマとしてバイオハザードにつながったのではないかという、人とバラとG細胞の融合というのは大人になって見返すと先進的だったのだなと思える。また、核を無力化する手段の獲得に各国が躍起になっていることや、エネルギーや石油利権などが絡んでいそうなのも興味深い。
ゴジラを倒す方法として抗核エネルギーバクテリアを使った薬剤を使い、その一つが口から投与されるというのが、シン・ゴジラに通じるものがあった。
スーパーX2や人工落雷装置などはゴジラあるあるな自衛隊が持っている謎の兵器であったりするし、若干ご都合主義的ではあるが、ゴジラらしさではある。
ただ、ビオランテが突然やってくるなど不思議すぎる展開は流石におかしいのではないかと感じた。超能力少女は平成ゴジラでずっと出てくるので、これは仕方ないかな。むしろ出てくると安心する。

後半に無理な展開が多いけど、それも含めて以降の作品に影響を与えているという意味では重要の作品であったのではないだろうか。
音楽が「すぎやまこういち」だということが驚きだった。
そして、改めてこの作品はゴジラ vs 沢口靖子だったんだなと確認できた。