状況証拠を見る限り容疑者となってしまう警察署長マット・リー・ウィトロック（デンゼル・ワシントン）が、自分に容疑が掛かる前に、事件の真相を追うクライム・サスペンス。
マットは、不倫関係にあったアン・マレー・ハリソン（サナ・レイサン）が末期がんで高額治療が必要と知ると、麻薬取引で応酬した現金を治療費に充てるよう彼女に渡すが、その夜、アン夫妻の家が放火され2人の遺体が発見される。
あのデンゼル・ワシントンが終窮地に立たされ、終始必死な役どころが面白い。
自分の無実を証明することもだが、現金を取り戻すのに死に物狂いだ。
機転が効く検死官のチェイ（ジョン・ビリングスレイ）と、刑事に昇格した別居中で離婚間近の妻アレックス（エバ・メンデス）は、ストーリーを面白くする要的存在。
役どころの立ち位置がはっきりしてるため、ミステリー要素のあるストーリーでも分かりやすくしている。
事件解決までの展開は、時間との勝負で緊張感に溢れているし、思わぬ結末にいい意味で裏切られる。
カット割が多く感じるものの、それほど気にならないが、エンディングには些か納得がいかないかなァ…。
