おバカ犬

バニシングIN TURBOのおバカ犬のレビュー・感想・評価

バニシングIN TURBO(1976年製作の映画)
4.3
『バニシングinターボ』、原題はグラセフ(自動車窃盗)である本作をレビュー。まさにゲームのような傍若無人っぷりだ。

こないだレビューした傑作『ラブinニューヨーク』を手がけたロン・ハワード監督が自身を主役に(かなり美味しい役を演じている)、おまけに製作指揮はロジャーコーマンという豪華っぷりだ。

両親と彼氏の件で喧嘩したポーラは父親の車を盗んで逃亡する。婚約者や父親、賞金稼ぎにラジオ局まで彼女めがけてカーチェイスを繰り広げるのだ。

いやぁ、やはりこのお二方は観客を喜ばせる天才だな。退屈なシーンが全然ない。『バニシングポイント』のようなもっと真面目な雰囲気の作品かと思ったら、『デスレース2000年』のようなノリのアホ映画であった。

カーチェイスをメインとする本作は、とにかく車で物に突っ込むシーンがめちゃくちゃ多い。途中出てくる爆弾おじさんが全然関係ない販売所のフルーツを破壊するシーンなんて、絶対製作者がやってみたかっただけだろ笑 

オレが嫌いな演出の一つに「序盤のなんかよくわかんないけど長々とドンパチしてる」ってのがあるのだが、本作はしょっぱな親子が喧嘩してて、娘が怒って家を飛び出していくって5分足らずで理解できる。これだけで作品への没入感というのがグッとあがるもんだ。

アメリカ人ってバカしかいねえのか?悪ノリだらけの映画だ。素晴らしい!以上!!
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