まっつん

悪魔のいけにえ2のまっつんのレビュー・感想・評価

悪魔のいけにえ2(1986年製作の映画)
3.7
史上最強の続編のひとつ。大体続編が「何でこうなったん?」ってなる時は監督が変わっている場合が多いのですが本作は一作目に引き続きトビーフーパーが続投。それでいて結果的には一作目のパロディの様な作品になってしまうという奇跡の様な出来映えであります。

まずもう一作目よりも明らかに色々やり過ぎてしまっているっていうのが目に見えて分かるんですよね笑。さらに続編ということで物量も増やしまくり。もうカオスです笑。その挙句訳のわからないパロディになってしまったと。同じ監督が撮った作品なのにこうなるのは本当に奇跡としか言いようがないです。ただこれはこれでめちゃくちゃおもろいから困りもんですね笑。

とりあえずバカ要素マシマシなので適当に列挙していきますと....

・復讐に燃えるデニスホッパー登場。アジトを見つけるなり解体屋と化しチェーンソーで破壊の限りを尽くす。しかし、アジトに迷い込んだ美人DJを助けに行くとか言うわけではなく、挙句大事なとこにはことごとく顔を出さない。
・デニスホッパー、チェーンソー買う。買ってすぐ店先で叫びながら丸太を滅多切り。意味不明。
・美人DJ、オープニングの若者殺害音声が入ったテープを「放送法があるからなかなか...」とか言いつつも自分の番組で公表。しかもループで流し続ける。
・美人DJの異様に腹が立つ大根演技。(個人的な意見)
・バカ美人DJに一目惚れするレザーフェイス。
・レザーフェイスが間違えてチョップトップにチェーンソーで斬りかかる。「こっちじゃねぇよ!あっちだよ!」と言うコント炸裂。
・その後も続く劇団ソーヤー一家の大コント大会。
・ちなみにドレイクはテキサス州のチリソースコンテスト2年連続覇者。
・最後まで生き残った美人DJ。チェーンソーを振り回し勝利の小躍り。


といった具合で、どうですか?面白そうでしょう?!?!

本作はトムサヴィーニ御大も参加しておられまして、ゴア描写は前作よりも格段に増えていますし、そのクオリティもさすが御大と言えるものになっています。

しかし、それ以外の所があまりにもヘッポコすぎてもう愛らしい域まで来ている作品であることは間違いないですね笑。