目を引くビジュアルがあったのは良かったが、いかんせん話運びがスローで退屈。結果、観終わってもお土産の少なさばかりが気になってしまう。ニコール・キッドマンが慌てふためく様は印象的だった。
サスペンスとしては諸々雑に感じるところが多い。しかし、リーアム・ニーソンの魅力と、一瞬の輝きに惹かれる作品。空中で銃をキャッチするシーンのカッコ良さとか、乗客に詰め寄られたリーアム・ニーソンが発する「>>続きを読む
めちゃくちゃ面白い。ソウルの春が「終わる」話だったとは思わなかった。この辺の年代を舞台にした韓国映画は傑作が多いので、観ていくだけで韓国の近代史を網羅出来そう。監督&主演コンビが傑作「アシュラ」の座組>>続きを読む
思ってたよりもずっとずっと良かった。ミケーレ・ソアヴィの映画のような懐かしさがある。ユニークなクリーチャーやド派手なゴアも目に楽しい。最後の方で色んなことが起こりすぎている気もするが、このやっつけ感も>>続きを読む
これ「全滅」というよりかは「対消滅」の話だと思って観れば、より分かりやすい。でも、何なんだろうね。この眠たい感じというか。
映画としては抜群に面白いが、その思想のキモさには全く同意出来ない。クリエイティブな才能と男性的な魅力がイコールで繋がっているあたりもキモい。もちろん誰もが社会の歯車になって奉仕すべき!なんて思わないが>>続きを読む
硬派なポリティカルサスペンス。ど頭の皆殺しが凄まじい。誰も信用ならない状況の中、レッドフォードがCIAの暗部へと踏み込んでいくわけだが、プロの殺し屋相手に読書で得た知識を駆使して渡り合うのが面白い。ど>>続きを読む
とにかく掴みが抜群。なんか嫌なことが起きそうな雰囲気がバリバリに醸し出される。この手の映画にしてはスローな展開だが、丁寧なセットアップがしっかり後半に効いている。一家が皆殺しにされたのを主人公がなかな>>続きを読む
ニコラス!ファッキーーーーーーン!!!!ケイジッ!!!!!
だけでもう100点です。
面白い。教皇の逝去によって始まったコンクラーベ。蓋を開けてみたらカス野郎ばっかりで、選挙を執り仕切るレイフ・ファインズが困り果てる。やはり役者の演技で魅せる映画だと思った。おじさんばかりが登場する映画>>続きを読む
何から何までよく出来た映画。地下鉄での視線の交錯から始まったかと思えば、中盤からは暴力の嵐。リチャード・ウィドマークが実際に振るう暴力は勿論のこと、この食えない男のコミュニケーションの仕方がもう既に暴>>続きを読む
非常に色んなことを思い起こさせる映画。実際の事件から、あの映画やこの映画まで参照元が分かりやすい映画ではある。全編を纏う不穏感や緊張感の醸成は抜群に上手い。これだけでも劇場で楽しむ価値があると思うし、>>続きを読む
面白かったです。しょうもない人のしょうもない生態を描きつつ、そんな彼らでも当然のように心が痛んだり、少し悩んだりする。その姿をありのままに描けるという点でショーン・ベイカーは稀有な映画監督だと言える。>>続きを読む
面白いです。性被害者は「無垢で」「か弱く」あれというステレオタイプに晒されることが多い。実に手前勝手な偏見により、性被害者に対して「自業自得」などと曰うセカンドレイプがあちこちで見受けられる。本作はシ>>続きを読む
前作から全てが大幅にパワーアップ。特にジャンプスケアとゴアが迸っている。アイキャッチな画も欠かさないあたり、相変わらずのミーム力の高さが伺える。話運びにも進歩が見られた。前作ではワンアイデアを長編映画>>続きを読む
傑作です。特殊詐欺で恩人を失ったステイサムが大暴れ。詐欺グループの本拠地を開始15分ほどで壊滅したと思ったら、そこからはひたすらおかわりが続くスーパーステイサムタイム。ほぼ歩く災害と化したステイサムが>>続きを読む
今回ほっこり回。デスゲーム×コンゲームのような作りが新機軸であった。最大の問題は1番の悪人が酷い目に遭わないこと。もう少しこっぴどくやってあげても良かったんじゃなかろうか。
むかーし午後ローかなんかで観たっきりだったので、再見。二大スター激突の作品だが、やはりニコケイの映画ですね。不測の事態に困りまくる役をやらせれば右に出る者はいない男、ニコケイ。90年代後半のド派手アク>>続きを読む
再見。これあんま評判良くないんですが、僕は大好き。人間のしょうもなさがてんこ盛りで実に楽しい。ムショ帰りのチンピラたちが、それなりに頑張ったり思い悩んだりして、人生を取り戻そうとするわけだが、このボン>>続きを読む
面白いんだが物足りなさを感じる。作品全体がSNS時代のイメージと実像に対する手前勝手で歪んだ認識に対するメタファーになっているわけだが、言ってしまえばそれだけの話なので、102分の映画としては少々食い>>続きを読む
再見。いま観てもカッコいい映画。低予算ゆえの制約によって達成された研ぎ澄まされた表現。
怪作ではありますよね。もうあらすじを説明する気も起きないですけど、怪作です。映画ファンからしたら、「観たい北野映画」ってやはり「その男」とか「ソナチネ」とかその路線じゃないですか?そこで「みんな〜やっ>>続きを読む
遅ればせながら観ました。順応力の最悪の側面を突き付けられる。恐ろしい箇所が沢山ある映画だが、真に恐ろしいのは観てるうちに塀の外から聞こえてくる銃声、怒号、悲鳴が「観てる我々も」気にならなくなってくる瞬>>続きを読む
ジェームズ・マンゴールドによる正統派アメリカ映画。ボブ・ディランが生きた60年代初頭の4年間を切り取る。ベトナム戦争が本格化する直前であり、冷戦化の核戦争の危機が極限まで高まっていた「時代」。ディラン>>続きを読む
暗い都会の路地裏から開けた雪原への転換が鮮やか。「スモール・タウン・USA」の神話を突き崩しながら、「お前のせいで俺はお前を殴ってしまうんだ!」と曰う、どうしようもない男の魂の巡礼を描き出す。本作は「>>続きを読む
随所にペキンパーらしさは感じるものの、とにかく話が飲み込み辛い。原作モノなので多分いろいろ刈り込まれた結果こうなったのは想像に難くないが、もう少しどうにかならなかったのか。そもそもの大前提の部分で「そ>>続きを読む
ガイ・フォークス・ナイトで死体を処理するシークエンスがたまらん。炎に身を包まれながらピアノを弾き狂うラストもまさに退廃といった感じでグッときた。
タイトルデザインから分かるように、往年のジャッロ映画にオマージュを捧げている…のであればもう少しド派手な殺人を足してもらいたかった。てか、「オーバーツーリズム憎し!」のベネチアの人たちが徒党を組んで観>>続きを読む
これ傑作だと思いますね。画作りの大勝利。グリーンバック撮影によって表現主義的な悪夢世界(歪んだ背景、とち狂った奥行き)を現出させた。一次大戦後オーストリア社会の変革による主人公の孤独、トラウマ、罪悪感>>続きを読む
大麻入りケーキをたらふく平らげたストーナー女子があちらこちらで迷惑をかけまくる。アンナ・ファリスの緩くてキュートなブリブリ芝居が愉快な作品である。変なとこで頭がよく回るのも面白い...と思いきや!って>>続きを読む
シオドマク×ランカスターの「殺人者」コンビの作品。シオドマクのシグネイチャー(陰影の強い画面、悲観的な精神性、鏡を使った演出)が潔く刻印されている作品であるが、それでいて観客を飽きさせない。強烈にアイ>>続きを読む
よく考えたら見逃していたので鑑賞。面白いと言われれば面白いが、それ以上の何かがあるかと言われれば微妙。こんなんよりエンドゲームの時にちゃんと葬式やってやれよ。
実に渋い、硬派なクライムアクション。良い意味で現代の映画とは思えない。役者の顔面で語らせるソリッドな演出もクールだし、役者陣も鉄壁。しかし、それ故にこぼれ落ちた部分もあるように感じると言うか、ちょっと>>続きを読む