イチロヲ

悪魔のいけにえ2のイチロヲのレビュー・感想・評価

悪魔のいけにえ2(1986年製作の映画)
5.0
テキサスでラジオDJを務めている女性が、チェーンソー殺人の現場音声を入手したことにより、ファミリーから狙いを付けられてしまう。独り立ちした前作を逆手に取るようにして、コメディ路線へと振り切っている、人気シリーズ第2弾。

本編内においても10年以上が経過しており、ファミリーが精肉工場(人肉工場)を運営している状態から物語が始まる。ホットパンツの生脚が眩しいネーチャンが女性主人公、過去の殺人事件で甥を亡くしている、元レンジャー部隊の中年男が男性主人公となる。

元レンジャー役を演じているのは、ドラッグ依存のリハビリを続けている頃のデニス・ホッパー。ファミリーに比肩するレベルの怪気炎を上げており、チェーンソーを専門店で物色するシーンが抱腹絶倒の面白さ。

女性から優しい声を投げ掛けられただけで、挙動不審になってしまうレザーフェイス(1作目とは異なる役者)に感情移入を禁じ得ない。前作を凌駕するほどの「会話が成立しない恐怖」が機能しており、何よりも隠れ家の巨大セットが見応えあり。
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