kuu

雨のkuuのレビュー・感想・評価

(1932年製作の映画)
4.0
雨音+レコード+朝日◎



疫病の検閲のために雨の降り続く南の島に滞在を余儀なくされた人々を描いた作品です

監督は『西部戦線異状なし』で知られるルイス・マイルストン
原作はサマセット・モームの短編小説の名作『ミス・トンプソン(雨)』

ヒロインはジョーン・クロフォード💕わけありの娼婦を演じています

ヒロインを教化しようとする牧師をウォルター・ヒューストンが怪演しています😲⚡

聖書の言葉は話す人によって神の言葉にも呪いの言葉にもなる…
自分を正しいと思い込み過ぎる人は悪魔よりも質が悪いのかも知れません
あるシーンで祈りの言葉が洗脳のような使われ方をしてゾッとしました

もともと原作でハッキリ描いてない出来事を同じように映画でハッキリ描かなかったために突拍子もない展開に見えてしまうラストシーンには苦笑しました

雨の描き方が素晴らしく雨の音やぬかるみを歩く人々など惹き込まれました

モーム原作だけあり理解しやすい善悪や物事の裏表などの描写が面白かったです
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