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スタンド・バイ・ミーのqkilogramのレビュー・感想・評価

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)
2.5
大きな展開やすごい結末があるわけではないのにおもしろかった。と終われる作品。それが名作といわれる理由だと思う
映画は大人になったゴーディが、12歳のときの友だちとの冒険を小説として書いて振り返るような構造。ゴーディはクリスの死を新聞記事で知った。ラストの「12歳の時のような友達はあれ以来できない」という文で10年以上会ってなくても彼らが1番の友達だったことがわかる。
ゴーディはクリスの言葉通り小説家になった。クリスもゴーディの言葉通り進学コースに進み弁護士になった。お互いがお互いを理解して気持ちを正直に伝え合えた幼少期の友達は、その先離れても強い影響となった大切な存在であるという点でSTAND BY MEなんだなと。ちなみに作中ではこの文は出てこなかった。
頻繁に会って連絡をとりあう人達だけが友達ではなく、今の友達との時間も二度とこない時間かもしれないから大切にしろという強いメッセージ性がある作品だった。
けど自分はあまり腑に落ちなかった。
人間は人生の中で目まぐるしく環境が変わるし、そこで新たにできる友達もまた環境が変われば疎遠になる。そんな複雑な中でも連絡を取り合い関係が続く、STAND BY MEと思える人こそこそ「友達」なんじゃないかなぁと思う。環境が変わっても疎遠にはならない。
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