バルべ

スタンド・バイ・ミーのバルべのレビュー・感想・評価

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)
4.4
成人式の後に観るの良くないですね。
自分と重ねてしまって綺麗すぎる涙が出ます。

12歳っていうのは本当に絶妙な年齢で、少しませてきた子もいれば、まだまだ子供っぽくいかにも小学生というような言動の子もいて、でも学校では当然一緒に過ごすから彼らは刺激しあい、ちょっとずつだけど成長していく。それをあまりに上手く表現しています。

みんなが沼でちょけている時に混ざれないゴーディだったり、ちょっと強めに殴っちゃって気まずくなってしまうけど謝りたくはないテディとバーンだったり…挙げたらキリがないぐらいに「12歳」が詰まっている。

さらにこの映画が面白いのは、その1つ上(クリスの兄たち)の世代の表現の仕方です。エース以外は自我が無いようには描かれていて、ふとゴーディたちの場面に移ると彼らは自分の言いたいことを言い、したいことをしている。ほんとに大人になるっていいことなのか、でもその成長は止められない。なぜなら子供は大人になることが夢だから。子供は皆憧れてしまうんですよ大人に。

そのもどかしさというか、儚さというか…

「青春映画の金字塔」なんて言い方をよくされる作品ですが、その名に恥じない素晴らしい映画です。
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