弓

スタンド・バイ・ミーの弓のレビュー・感想・評価

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)
5.0
私の中では最高傑作、ベストオブ映画、ナンバーワン!

少年たちのひと夏の冒険、友情と成長物語の映画は他にもたくさんあるが本作は郡を抜いている。
その後に続かない少年時代だけの友達。大人に裏切られる悲しみ。
自分を見てくれない親。
非力さを感じる瞬間。
すごくリアルで切なくて懐かしさを感じる。

少年たち四人ともそれぞれの個性が際だち魅力的だった。
監督のロブライナーが子役は技術力が未熟だから自分とかけ離れた役は演じられない、それぞれの素質が役に近い子役を選んだと言っていたが、名キャスティングだ。
特にクリスの父性が素晴らしかった。
リバーフェニックス、生きててくれたら良かったなぁ。

原作者のスティーブンキングと監督の間では誰が主人公か見解が違ったという。スティーブンキングはゴーディーはナレーター役でありゴーディーの目を通したクリスの悲劇を描いたと言い、一方映画監督のロブライナーはゴーディーが自分自身を見つめる物語を描いたと述べていたが、私にはスティーブンキングの想いのほうがより伝わってきた。

「小指に誓って」といって小指で十字を切りキスをしたり、隣を歩いている友達の尻を足で蹴りあったり、当時の子どもたちのじゃれあいや仕草を再現してあるのも微笑ましく可愛かった。

もちろん音楽も良かった。

もう本当に全て良かった!
弓