鷲尾翼

スタンド・バイ・ミーの鷲尾翼のレビュー・感想・評価

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)
4.5
【まとめシネマ】#35

【まとめ】
* ゴーディ達4人が行うやんちゃな言動が青春そのもの!
* 「影響を受けた映画」として語られる教科書のようなパーツクリップ!
* 観終わった後に「いいな…」と心が浄化される安心の大傑作!

まず、映画のどこを切り取っても「青春」を感じるのがスゴい!
テレビなどでは「線路を渡るシーン」や「4人が戯れ合うシーン」がよく名作映画特集で放送されるが、映画としてみるとそのシーンはもちろん、少々やんちゃな言葉や行動、ピストルなどを手にしたときのソワソワ感も、あの年頃の男の子ならではの純粋な青春を味わえる・思い出させてくれるのがたまらない!

また、映画が1986年と20年以上前の作品で、この作品に影響を受けたであろう作品も多い。例えば「ピストルの展開」はどう手にして、どう使うか。その運用方法をこの映画で確立している。
もちろん、自分自身が1986年以降の作品を意図して観ていないし、知識もないが、「スタンドバイミーの影響」と理解した方が都合が良い場合もある。
その点で言うと、本作は「教科書」のような重要な役割・生きる上のパーツクリップとして大きな影響力がある!

近年、青春映画に対する感動が薄くなっているのが現実。
どうしても展開が淡かったり、未成年ならではの荒っぽさが映画の評価に繋がってしまう。
しかし、本作を観終わった後に「いいな…」と思わず呟いてしまった!

青春映画に求めるものが「誰にでも共感できる友情」と「反動から生まれる非日常」
この映画にはその両方を完璧に表現できている!
語り継がれる映画は「安心」を保証してくれる!
鷲尾翼

鷲尾翼