Naoya

帰らない日々のNaoyaのレビュー・感想・評価

帰らない日々(2007年製作の映画)
2.8
轢き逃げによって最愛の息子を失ってしまった男。進展のない警察の捜査に業を煮やした彼は町で唯一の弁護士に調査を依頼するが、実は彼こそが轢き逃げ犯その人だった。サスペンスドラマ作。序盤からキャラクターの立ち位置が確立されており、加害者側、被害者側の心情を生々しく、濃密に描いた物語。法律や裁判から、やがて訪れる判決はあるが、正義や悪では判別できない、人の姿、心の内が蜜に描かれてます。お互いに深い傷を負いながらも、運命かのように引き合せる展開は重みが凄まじく、その後の展開の緊迫感は滲み出てます。終始シリアスな展開が続き重みがあるが、ヒューマンドラマとして丁寧に作られた構成は良い。ホアキン・フェニックスとマーク・ラファロの大人の演技が味わい深く印象的に映ります。(DVD)
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