帰らない日々の作品情報・感想・評価

「帰らない日々」に投稿された感想・評価

ホアキン・フェニックス演じる息子を轢き逃げで失った被害者とマーク・ラファロ演じる加害者。

加害者の側は出頭しなければという良心と息子に会えなくなる葛藤、捜査の手が迫るのではないかという不安と心配が杞憂である安堵など、心理描写が細かく描かれていたのに対して、フェニックスは自ら犯人探しを始める行動の面に重きが置かれていった印象。

その結果、加害者家族の関係の変化、特にエル・ファニング演じる娘へのケアなどの部分が書き込み不足になってしまった印象。

女優陣、特にミラ・ソルビノがあまり本筋に絡んでこないので使い方がもったいない気がした。
くぅー

くぅーの感想・評価

3.8
原題は“RESERVATION ROAD”…本作の題材である、交通事故が起きた通りの名前だが、この通りを挟んで対峙するかの様な加害者と被害者のドラマが見所。
典型的な家族に突然訪れる悲劇は、地味ではあるが、誠実に描くゆえにかなりの見応えとなる。
良心の呵責に揺れまくる加害者、そこに偶然か必然か、被害者が絡む流れはサスペンス的な緊張感が増す。
被害者の母親の描写が中途半端ではあるが、考えさせられるラストの余韻はなかなか。
そう、何年か後の二人が見てみたいが。
☆☆☆★★

2008年8月4日 TOHOシネマズ/シャンテシネ1
まこと

まことの感想・評価

3.9
あらすじを読んですごく邦画的な題材だなと思いました

息子をひき逃げされた家族とひき逃げしてしまった家族

加害者と被害者がそれぞれに抱える苦悩

なかなかシリアスな佳作作品という印象です

誰にでも起こりうることだし、今日明日にでも起こりうることだけど、とりあえずはこの映画が実話じゃなくて良かったなと安堵しました
きん

きんの感想・評価

2.8
ひき逃げ犯と被害者の父親が弁護士と依頼人という立場で再会。それぞれの気が狂わんばかりの苦しみをリアルに描いた作品。

脚本がシンプルすぎて私はあまり楽しめませんでしたが、それによって演技が引き立っているとか、よりリアルに感じるという人もいるかもしれません。

悪人が1人も出てこないだけにやるせない話でした。TSUTAYAのパッケージにはミステリーのシールが貼ってあったけど、事故に不可解な点はないし犯人は最初から分かっているので推理要素はないです。
Sanko

Sankoの感想・評価

2.5
ずいぶん前に見た記憶記録。
交通事故。誰しも意図して起こすものではなく、自分自身 加害者にも被害者にもなりうる。。。
そして、どんな結果になろうとも両方が辛く悲しい。救われない。
とても辛く、考えさせられる作品。
戦争やテロよりも身近で現実味があって、2回は見れない。
ぴっぴ

ぴっぴの感想・評価

2.5
被害者の父親の気持ちもわかる。
捜査に進展もなく、このままになっていくんじゃないだろうかって、怖さ。
被害者の母親の気持ちも、もちろんわかる。
捜査に進展がない上に、夫は自己流の捜査に没頭。自分だって、娘だっているのに。気持ちが離れてく怖さ。
そして、加害者の気持ちも、わかる。
自分にも子どもがいて、その子を前に出頭する怖さ。

ちょっと、救いがなかったかなぁ。
特にラスト、加害者の息子がビデオレターを観るところ。
正しいこととは言え、切ない。

2017.2
8さん

8さんの感想・評価

3.6
ある事件の被害者家族と加害者の胸の内を描いたドラマ作品。

大学教授のイーサン・ラーナーは妻と息子と娘の4人家族で幸せに暮らしていた。夏のある夜、家族の暮らしを一変させる悲劇にあってしまうのだった。深い悲しみと苛立ちのあまり、家族の心がバラバラになりかけてしまう最中、全く進展しない警察の捜査にも腹立て犯人逮捕へ執着するしかなかった。

居ても立っても居られないイーサンは、自らが動かないと何も変わらないと思い弁護士に調査を依頼するのだった…


『あの日、あの場所で、全てが変わった。』


最近世間では高齢者の交通事故がニュースで報道される機会が多いですが、高齢者のみならず忙しい師走に今一度気をつけなければいけない車の運転。身近な存在の乗り物だけに、危険度も高いです。

感情を理性で抑制するのは容易ではありません。家族が見知らぬ人にひき逃げされたなら尚の事。どうにかしたいがどうにも出来ず、人生の時間を犯人追求の為に奔走する姿と、いつかバレてしまうのではないかと恐れながら生活していく対照的な2人が繊細で痛々しいです。

テーマは重く哀しみや憎悪など、マイナス面が多く渦巻いていますが、負の要素の中で一筋の希望の光を求めて前に進む強い精神力が感じられる作品でした。
チナツ

チナツの感想・評価

3.5
「悲しみ」を「憎しみ」に変えてはいけない、遺族は前を向いて生きていかなければならない、ってよく言うけど、そう簡単に立ち直れって言っても無理な話。
登場人物それぞれの気持ちも分かるし、だから尚更辛いんだけど、中でも「天国に届くように」って言ってピアノを弾く妹の姿には胸を打たれた。
saito

saitoの感想・評価

3.5
重たい映画。。

ホワキンフェニックスは元々持ってるもの(?)が、病み、黒い暗い感じ、薬漬けの役とか本当の似合うと思うんだけど、そんなホワキンフェニックスが健康で善良な父親を演じたときに、おかしくなり狂気をもっていく様が、どっちが悪人(殺人犯)なのかわからないようなつくり、うまくできているなと思った。あの狂気はちょっときつい。自分が妻だったら、受け入れられるかな。ひき逃げ犯に同情させるつくりは、なるほど。と。

父親、妻、ひき逃げ犯
それぞれの心の有り様が少しずつ変化して、哀しみ、憎しみ復讐心、恐怖、絶望、囚われたり、閉ざされたり、開かれたりする中で、様々な葛藤が生まれ、ドラマが生まれる
子供は希望になっているし、とても敏感で鋭い、真理だったりする
対して大人がとてと小さくてみっともない

ホワキンはあまり演技を計算してやってるように見えない、、
内側から来るもの、自分の人生経験的なものをよく使ってそこから仕草を生んでいると思う
あれだけの狂気を演じるにはとても苦しかったのではないだろうか。。
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