マツモトタクシー

ドクター・フィールグッド -オイル・シティ・コンフィデンシャル-のマツモトタクシーのレビュー・感想・評価

3.8
何ヵ月か前にこの作品の存在を知った
約10年位前の作品でとっても好きなバンドなのに何故知らなかったのかと振り返って考えるとその頃タクシー業界に入った頃で最初の2、3年は毎日奮闘していて余裕が無かったんだろう。。

早速、観ようとあれこれ配信を探したのだが何処にも無く仕方なくソフトを購入しようと思った💿
しかし日本版は限定販売で10年位前だから売り切れており何処にもない。。
輸入版はあるけど日本語訳が無いから意味がない。。

中古を探し求め東京行った時も随分探したが見付からなかった。。😅
機械や取説、PC、SNSが苦手なのでネットで買うのも躊躇するが仕方なく探していた📱
何度か見付かった時もあったが驚くほどプレミアム価格が付いていてその都度、諦めていた💦

何日か前にメルカリで手頃な値段で発見😮❗
この機会を逃すと暫くまた観れないかなと思い、思い切って購入を決め何とか試行錯誤して丸1日掛かって登録してファミペイから初メルカリ出来た💰

昨日届いたので早速鑑賞😀♪
相手は長崎の人のようだった
ありがとうございました🙇
この先気軽にメルカリしそうな自分が怖い😅



多くのロックのドキュメンタリーを手掛けるジュリアン・テンプル監督作品
Dr.フィールグッドという英国バンドのドキュメンタリー

パンクが英国で革命を起こす何年か前に幼馴染み達で結成され活躍したバンド
ロックの文脈ではパンク以前のパブ・ロックとして紹介される事が多い


Voのリー・ブリローを中心にbのジョン・B、dsのビッグ・フィガーのリズム隊は不動で初代gのウィルコ脱退後はgが何度か交代を繰り返しながらも活動を継続
後年にはリズム隊2人も脱退しリー以外は新しいメンバーに交代して継続しかしリーが病気で他界

オリジナル・メンバーはいなくなったが残りのメンバーで現在も続けている様子



結論からいうとDr.フィールグッドの伝記映画というより初期メンバーの故郷エセックス州キャンヴェイ・アイランドの紹介と初代gのウィルコ・ジョンソンの在籍時代の話がメイン
2代目gのジッピー・メイヨー以降の話は10分だけだった😁

個人的にはライブ映像がもっと欲しかったし、その後の歴代ギタリストの話やリズム隊も辞めてリーだけになってもこのバンド名を名乗って続けていた理由が聞きたかった😅



Dr.フィールグッドどんなバンドだったかというと(マツタクの偏見が多分に含みます🙇)

みんなダサいスーツを着て地味なストレートなロックを演奏する👔
気をてらったパンクがムーブメントになった時には既に落ち目に。。😅

後に英国チャート1位に返り咲いたりもするが狭いパブで呑んだくれ達の前で演奏を続けた印象

Voのリーとリズム隊2人とgのウィルコが仲違いし脱退
その後ウィルコは障害者ロッカーのイアン・デューリー&ブロックヘッズのメンバーになったりしてやがて自身のバンドを結成する

もう20年以上前になるだろうか。。
多分日本のプロモーターがフィールグッドとウィルコ・バンドこの2組を一緒に日本ツアーをしたらそこそこいけるのではと企画したんだと思う

ベビーメタルやベンチャーズ等、本国では落ち目になっていても日本ではまだ根強い人気があったりしてそれでプロモーターが呼ぶ事が多い
アーティスト達も最初は乗り気で無くても来日すると地球の裏側の小さな島国でこんなに人気があるのかと驚く事も多いとか。。😅笑

余談だけど「クイーン」は最初は本国で全く売れず解散の危機にあったが日本で火が付き売れた
後に感謝を込めて「手を取り合って」という英語では無く日本語のまま歌う歌を作っている🎵
この話をあのヒット映画に何故入れなかったのか😅脱線しました😅


その合同ライブを大阪に見に行きました
その時は仲違いしていたのは知っていたけどもう何年も経っているし和解したのかなと思いきや。。
先にDr.フィールグッドが登場
トリがウィルコ・バンド😮
え⁉️逆じゃねぇ⁉️と思い嫌な予感がした😅

ライブは両バンドとも素晴らしくリーのハーモニカはカッコよくウィルコの代名詞マシンガンギターもこれでもかとやってくれたが。。

長い年月が経ったがアンコールには「ロクセット」を2人で演奏してくれるとの淡い期待も空しく2人は一切絡まず別々に登場し帰っていった
今でも根深いんだなと感じた😅笑

この作品ではリーが他界した後でリズム隊の2人とウィルコの3人で話している姿を見て何かグッとくるものがあった
ウィルコが子供の頃に演奏していたゲームセンターの前で演奏する場面があるが未だにワイヤレスじゃなくてチョッカンで直にアンプに繋いでいて爆笑だった🎸
やはり変わってるなぁ。。😁

オイルタンクにライブ映像映しているのはよかった😀




このバンド、マツタクの勝手な解釈で芸人に例えると滅多にTVには登場せず寄席がメインで気をてらった格好もせず、お互いスーツ姿で彼等の事を知らずに来た客でも必ず笑わして返す職人

例えば西ならミルクボーイ、テンダラー東ならナイツ、ロケット団、米粒写経など。。
地味だけど玄人受けするカッコいい職人


彼等の音楽が海を渡り古くはルースターズ、シーナ&ロケッツ、JUN SKY WALKER(S)に受け継がれTMGEの音楽がヒットしていて若い人達にも届いている事実に感慨深くなったことがあった🎵

去年ウィルコも亡くなってしまった🙏
でもこのシンプルな音楽はこの先も受け継がれていくだろう。。☺️