カント

アメリカン・アウトローのカントのレビュー・感想・評価

アメリカン・アウトロー(2001年製作の映画)
3.6
個人的キャシー・ベイツ祭り。
アメリカ南北戦争の終結後(1865年)南部を舞台にした痛快娯楽アクション。

※南北戦争は奴隷制度と貿易自由化を求めて起きた戦争。北軍の勝利。

南軍のフランクとジェシー兄弟は、旗色の悪い戦争で大活躍!しかし南軍は敗北。
故郷ミズーリで農家として生きる為に兄弟達は帰郷。

そこへ北軍のノーザン鉄道会社が農地の買収にやってくる。1エーカー2ドルの安値で買い叩こうとするレインズ社長達。
フランクとジェシー兄弟の、肝っ玉母さん(キャシー・ベイツ)は、毅然とした態度で追い返す。

ジェシー兄弟のいとこコールの農地にも同じく買収にやってきた。コールは2人殺したらしく処刑される、と。
皆で団結してコールを取り戻し、この土地を守ろう!

ジェシー兄弟の活躍でコールを救出したが、ノーザン鉄道のレインズ社長は激怒。ジェシー兄弟、コールなど農地買収に応じない連中の家を焼き払ってしまう。
肝っ玉母さんも、犠牲に。

よーし!レインズ社長の資金と資材を奪って鉄道計画を頓挫させよう!
銀行強盗だー!

昨日も大分県の高速道路の用地買収にオレンジ農家の親父さんが行政代執行を受けて、可哀想なニュース映像が流れたばかり。
先祖代々の土地を手放す悲しみは理解できるけど、大分の高速道路の公益を考えると、抵抗が幼稚に思えてしまう。

本作ではジェシー兄弟をヒーローとして描いていますが、南部特有の黒人奴隷は一切登場しないし…娯楽アクションとしては面白いけど、少々軽い。
2015-9-16
カント

カント