Icchi

カンパニー・メンのIcchiのレビュー・感想・評価

カンパニー・メン(2010年製作の映画)
3.5
仕事をするうえで大切なことは何でしょうか?お金でしょうか。それとも仕事に対する熱意や信念でしょうか。

当たり前のことですが、両方です。熱意や信念だけで仕事ができるならどんなにいいことか。どんなにお金じゃないって言っている人であっても、ただで働き続けることはできません。なぜなら、お金がなければ社会で生きていくことなどできないからです。
逆に、お金だけのために仕事をやることもできません。そういう人は最初は何とか仕事できていても、最終的にはその職業を続けることはできないと思います。紙をまとめてホチキス止めするだけの仕事を、時給がいいからと言って一生できますか。

この映画はすごく感動的だったりハートフルだったり、という印象で見ましたが、逆に驚くほどシビアな映画でした。失業したプライドの高いエリート会社員が新たな仕事を見つけるというような題材である今作は、まますると仕事に必要な熱意や信念を主人公が取り戻してハッピーエンドとなる、そんなような結論になるのではと予想できがちですが、そうではありません。
そういう面ももちろんありますが、ほかの今作の主人公の一人であるフィルやジーンから伝わるのは、やはりお金は必要であるというかなりリアリスティックな現実です。

だからこそ、仕事をしている人にとってはかなり色々なものが伝わってくる映画ではないかと思います。私も、仕事をしだしたらもう一回見てみたい。
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