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エレファント・マンのZUSHIOのレビュー・感想・評価

エレファント・マン(1980年製作の映画)
4.5
デヴィッド・リンチ好きを自認しておきながら、未だに観てなかった作品。
リンチの作品群の中では、リアリズムに基づいた作劇で逆に浮いているが、時々差し込まれる蒸気と工場や劇場といったリンチには欠かせないイコンがしっかり入っていてリアリズムながら悪夢感はしっかりあって良いし、異物を孕む恐怖感など『イレイザー・ヘッド』と通底するテーマも。
一方で、被差別者を庇うことをファッションとして振舞うセレブ達の欺瞞も(断罪こそされないものの)しっかりと描かれており、現在の差別問題にも普遍的に通底する優れた作品だった。
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