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エレファント・マンの42carのレビュー・感想・評価

エレファント・マン(1980年製作の映画)
4.0
"エレファント・マン"と呼ばれた男の生涯を描いた作品。

醜い男を描いている割にはパッケージがロールシャッハみたいでちょっとカッコいいなぁくらいの軽い気持ちで観始めたのですが、まるで自分の心を写す鏡のような映画で精神的に憔悴しきってしまいました。"その時それなりのものを払えば、凄いものが見られる。チャンスは一度きりだ。"という台詞で終わる当時の予告をみて観にいっていたら好奇心に殺されかねませんでしたね。。

これは本当にとても恐ろしい映画で、なにが恐ろしいかというと、心が醜い人ほど深く深く突き刺さると思われる点です。過去の記憶や今の考え、無意識に起こる自分ならどうするかという仮定、それらが内面に刺さり抉ってくるのです。
不幸中の不幸にも、僕の心は醜かったようで、これは暫く引きずりそうです。。
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