Ryo

エレファント・マンのRyoのレビュー・感想・評価

エレファント・マン(1980年製作の映画)
4.0
これでも人間なんだっていうセリフに目頭が熱くなる。

見世物小屋のあの独特で愉快な雰囲気と音楽の中で蔑まれている人間の存在は見るに耐えない。

慈善の中にある偽善は拭えないのだろうか。何でもかんでも人によくしてやることを慈善と捉えることが本来の慈善をしにくくさせてしまっている。あそこで称される慈善は、もっと適切な言葉で称されるべきだった。当の本人は慈善活動だと思ってやっていなかったでしょう。相手が喜ぶことをやっているのに、それが偽善だとののしられるのはさぞ悔しいことだったと思うし、疑心暗鬼になってしまうのも無理はない。

名作。
Ryo

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