ShintaroOoooooo

ニューヨーク・ニューヨークのShintaroOooooooのレビュー・感想・評価

3.8
興行的には失敗してしまった名作。

ロバート・デ・ニーロとスコセッシのタッグであるものの、「グッドフェローズ」や「カジノ」のように血が飛び出さないので、デ・ニーロの無茶苦茶な会話はより一層滑稽なコントのようになっている。

「ラ・ラ・ランド」に影響を与えているように、アーティストとして生きるために愛を犠牲にするというのがテーマ。
「ラ・ラ・ランド」よりもロマンス要素が強いせいか、ラストシーンは少し残念な気持ちになってしまうのかもしれない。

作中劇の「ハッピー・エンディング」は、かつてのヘイズコード以前の映画だったら、アーティストとして生きながら、愛を犠牲にすることは無かったのではないか、という過去の作品に対する敬意を持ったサウダージが感じられる。
ShintaroOoooooo

ShintaroOoooooo