EDDIE

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐のEDDIEのレビュー・感想・評価

4.0
シリーズ新三部作の最終章。遂に物語が大きく動き出す!オビ=ワンとアナキンの師弟対決は胸が苦しくなる。

さて、新三部作、時系列でいうと最初から3つを一気見しました。正直最初2つではこのシリーズに「ハマる」ほどの要素は個人的にはありませんでした。しかし、本作は「ハマる」に値する重要なエピソードが詰まっていました。
冒頭から前作に負けず劣らずのシューティングゲームさながらの宇宙の空中戦の模様が展開され、惹きつけはバッチリ。

そして、前作から徐々に顔を覗かせていたアナキンのダークサイドへ堕ちていくまでの心の葛藤。残念ながらアナキンを演じたヘイデン・クリステンセンはこの年のゴールデンラズベリー賞で最低助演男優賞を受賞するという不名誉に…。確かに決して演技が特別巧いとは思わないですが、シリーズにおいてこんなに重要なエピソードでそんな評価可哀想ですよね(笑)
一応オビ=ワンを演じたユアン・マクレガーが先頭でクレジットされる本作ですが、本来はアナキンが主役らしいので、そこで助演扱いされたこと自体不名誉以外の何物でもないですよね…。

ただし、スターウォーズ沼にハマるには十分な本作。暗黒面に陥り、ついにダースベーダーとなったアナキンが今後どのように宇宙を侵略していくのか、気になって仕方ありません。
当時リアルタイムでスターウォーズファンになった方々はエピソード4から入ったのでしょうけど、恐らくエピソード1が最初であればここまで空前の大人気シリーズとはならなかったんじゃないでしょうか(本当1はイマイチすぎた)。今でこそ時系列順で観るという楽しみ方ができますが、先があることがわかってるから観れるわけであって。

しかしながら、本作はこれまでの2作品に比べて濃厚すぎて、触れたい話がたくさんあります。
パドメの妊娠とアナキンを想う辛さ、さらに哀しい最期。前2作品で自らアグレッシブに動く元老院議員としての活躍を観ていただけに、彼女の最期はかなり心苦しかったです。
さらにはジェダイマスターであるメイス・ウィンドゥ。パルパティーンとの直接対決はハラハラと見応えがありましたが、果たして彼はその後どうなってしまったのでしょうか?あれで死んでしまったとは思いたくないですね。それにしてもサミュエル・L・ジャクソンの活躍っぷりは凄すぎますね。このスターウォーズシリーズへの参加だけでなく、MCUのような長寿シリーズでも中心人物として活躍。もはや彼なしにハリウッド映画界は語れない、そんな存在ですよね。そういえばMナイト・シャマランの『ミスターガラス』三部作にも出演していますし、シリーズ物どれだけ出てるんだ(笑)

まぁとにかくアナキンは心の弱い奴だなーと。スターウォーズに限らずですが、心の弱い奴は悪に付け込まれ利用される。ダースベーダーはこれからどんどん暗躍していくのかもしれないですが、ある意味「ドラゴンボール」のベジータのようなイメージですね、彼は。ベジータは悟空に対する劣等感からかつてのエリートとしての姿はほとんど見られることなく、その弱さに付け込まれ魔導師バビディに操られてしまいます。かなり重なりました。

ごめんなさい、ドラゴンボールとスターウォーズ両方のファンから叱られそう(笑)

ただ生まれてこの方スターウォーズをちゃんと観たことなかった私が、今年12月に公開される完結編まで見届けたい、そう思わせてくれるところまでやってきました。
さて、次は「ハン・ソロ」を鑑賞しようと思います。遂にチューバッカにスポットが当たるわけですね。スターウォーズわからないながらも「ワンダー 君は太陽」で出てきたキャラクターなので、少しだけ親近感を感じています。
スターウォーズシリーズを完走したら、今一度「ワンダー〜」を観てみたいなと思います。では、みなさま引き続きお付き合いくださいませー。
EDDIE

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