とても優しい映画だった。
死が少し怖くなくなる。
同時に皮肉もある。
大尉の存在を表しているのは「悪」じゃない。
彼と同じく「強かった」オフェリアと対比して考えると分かる。
敢えて言うなら「無」。
でも「強さ」は関係ないと思う。
大事なのは何が正しいのか考えること。
「醜いもの」をしっかり描くことで伝えてる。
だから最後は驚かない。
迷宮も、試練も、カエルも手の目も、王国も、全てはこの世とリンクする。
年代や状況を超えたメッセージに成り得る。
グロいのは苦手だけど、とあるシーンは「よくやった!!!」と歓喜した。
でも、ブタさんにはとばっちり。
ブタさんに失礼だ。
異様な世界観に距離をおいていた作品だったけど、最終的には入り込めた。
実際、虫グロはキツかったけど、目のやつはキモ可愛かった。
だけど、中身は可愛くない。
彼は大尉だから。
盲目になってはいけない。
王国に行けるよう考えてほしい。
でないと、迷宮を彷徨うことになる。