シェイプオブウォーターとパシフィクリムしかみてないけど、いかにもこの監督らしい映画だと思った。
しっかりとした悪役らしい悪役がいて、三つの試練や怪物など、おとぎ話のようなテイストで幻想的な映像なのにそこにミスマッチなリアリティーやグロテスクなシーン(思わず声をあげてしまったり、目を背けたくなるシーンもあるので、グロテスクなのが苦手な人にはオススメしない)を取り入れつつもきちんと成立させるのは彼ならではだと思う。
ストーリーの展開が見えないのもよかった。ただ現実の抗争と王国への帰還という二軸のストーリーがうまく絡み合ってはなかった気がする。オフェリアの現実逃避の手段のようにも思えた(シェイプオブウォーターを見る限りそうではないのだろうけど)。
パンの悪魔をモチーフにしたような見た目や姿を変えたあともややグロテスクな妖精が不気味でいい味を出していた。
青い不死になれるバラのはなしはただのオフェリアの妄想だったのかが気になる。
全体を通して(特にラストあたりに)シェイプオブウォーターに近い雰囲気を感じた。あの作品が好きな人はこっちも好きかも知れない。ラブロマンスではないけれど。
